地域資源を活かした ひと・むら・しせつづくり

 水土里ネット青森では、過疎と高齢化が進む農山村地域において環境の再生・保全を図るため、地域にある資源の利用と住民参加による水路づくりを行いましたので、その取組内容を紹介します。
 
 場所は、外ヶ浜町蟹田の外黒山地区です。
 外黒山地区は山林に囲まれ、山間のわずかな平地で農業が営まれていて、人口の65%が65歳以上と、高齢化が進んでいる地区です。
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 水土里ネット青森では、集落の過疎化や高齢化、担い手不足による山林の荒廃や農地の耕作放棄、農業用水路の粗放化などを危惧し、山・川・海の水循環に視点を置いた取組が課題解決のための一つの手法と考え、ここ外黒山地区で、まずは環境調査を行うこととしました。
 水土里ネット青森は、環境調査を行うにあたって、地域の方が自らの地域を見つめ直し、自由に意見交換を行うため、多くの地域住民の参加が必要と考えました。
 その結果、調査には、外黒山町会、外黒山水土里保全の会、水利組合や土地改良区の方々の他、地域の小学生たちも参加しました。
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 環境調査後の意見交換では、地域の水路について、「草刈りが大変。なんとか楽にならないものか」、「ゴミが捨てられていて汚い」、「貴重な魚を保全すべきだ」、子供からは、「水路で遊んだり魚を取りたい」という意見までありました。イメージ 5
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 そこで、水土里ネット青森は地域の方々に、新たな「結い」の形成や、健全な水循環につながる環境の保全・再生のため、間伐材を有効活用して、生態系と景観に配慮した水路を地域の方が自らの手で造ることを提案しました。
 しかし、地域の方々からは、「高齢者ばかりで作業ができるはずがない」、「作業のやり方がわからない」、「水路を造る材料がない」、「重機がない」という意見があり、反応はあまり良いものではありませんでした。
 地域の方々も、地域の水路を集落の憩いの場や魚の棲息場所として残したいという気持ちがありながら、実際、自分たちで造れるものかという不安があったようです。
 果たして、水土里ネット青森の取組は上手くいくのでしょうか。
 
 続きはまたお知らせします。
 
 
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