「ハイ!アガール」カエル観測日記

青森県では、コンクリート製水路に転落したカエルなどの小動物の這い上がり対策として、平成19年度に県独自に環境保全型水路を開発し、平成20年度から県内数カ所で設置してきました。
開発した水路は、壁の部分が従来の製品より傾斜が緩く、しかも細かなギザギザを設けています。その名も青森県環境保全型水路「ハイ!アガール」。
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五戸町の豊間内地区では、ほ場整備事業で「ハイ!アガール」を100m程設置しましたので、その後の状況をお知らせします。
 
7月13日の雨上がり後、カエルの観察には絶好のチャンス!と思い、豊間内地区の「ハイ!アガール」が設置されている場所に行ってみました。
思ったとおり、「ハイ!アガール」周辺の草むらには、カエルがたくさんいて、近づくと、水路の中にジャンプして逃げるカエルがたくさんいました。
雨上がり後のため、水路には水が多く流れ、流れが速いために流されていくカエルもいましたが、流れが緩くなる場所まで行くと、壁に上手につかまって這い上がっていました。
 
下の写真は、その時の様子を撮影したものです。
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観察したカエルは、ほとんどが体長5cmに満たない小さなカエルばかりでしたが、このサイズのカエルにはギザギザの間隔が丁度良いようで、撮影が間に合わないくらい、素早く這い上がっていきました
「ハイ!アガール」の設置によって、水生動物の生息環境の保全に少しでも貢献できることを願っています。
 
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