北限のコウノトリ

先日、平内町小豆沢地区の水田に国の特別天然記念物コウノトリが飛んできたという新聞記事がありました。
 
このコウノトリ、エサを求めてあちこちを飛んでいるようですが、同じ平内町にある小沢地区は、自然豊かな山あいにある農村地域で、地区内の農業用水路を青森県が「ため池等整備事業」で整備しました。
 
小沢地区は工事前から、イワナ、ドジョウ、カエルなどが生息していることが確認されていたため、学識経験者の意見を参考に、生物に配慮した施設が造られました。
 
お魚たちに配慮した、水深を確保するための隔壁付き水路です。
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用水路と田んぼを結ぶために、パイプを使った魚道も設置しています。
地中に埋もれてしまっているのでわかりづらいですが、こんな構造になっています。
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こうした取組の結果、地域の田んぼにエサとなるドジョウなどが増えたのでしょうか。
 
 
小豆沢の田んぼで目撃されたコウノトリです。
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このコウノトリ、以前、青森県佐井村で目撃された個体と同じものとみられているようですが、兵庫県立コウノトリの郷公園によると、佐井村で目撃されたコウノトリは同施設を2009年6月に巣立ち、「えっちゃん」の愛称で呼ばれている2歳の雌だそうです。
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現在、青森県コウノトリの北限となっているようですが、わざわざ兵庫県から来たものとすれば、たくましいですね。
 
コウノトリの写真は、平内町役場の佐々木悟さんが撮影したもので、親切にご提供いただきました。
ありがとうございました。