諏訪沢地区環境公共推進協議会によるビオトープ視察研修

諏訪沢(すわのさわ)地区環境公共推進協議会(青森市)では、平成26年10月25日(土)にビオトープの視察研修を行いました。地区の環境公共推進協議会の会長さんをはじめ、総勢16名が参加しました。残念ながら、当日風邪をひいて参加できなかった親子も1組(2名)いましたが、天候にも恵まれて絶好の視察日和となりました。
現在、ほ場整備事業を行っている諏訪沢地区では、地区の上流にある2つのため池や周辺の自然環境を生かしビオトープを造る計画としています。ちなみに、ビオトープとは動物や植物が棲むことのできるよう人為的に造られた、または復元された小規模な生息空間のことを言います。
 
まず最初に訪れたのは、弘前市小沢地区の後山(うしろやま)ため池です。ここでは、東青地域県民局の奈良課長から「後山ため池」の概要を説明した後、後山地区環境公共推進協議会の石岡敏夫さんから、地区の取組についてお話をしていただきました。
 
イメージ 1後山ため池の概要を説明する奈良課長(写真左側)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この後山ため池は、約300年前の江戸時代からあるそうです。すごいですねぇ~(^.^)下流の約47haの水田の重要な用水源として、今日まで地域の方々に利用されてきました。今年は、ため池直下の空き地を有効利用してビオトープを建設するそうです。そこにたくさんの生き物が棲み着いてくれればいいなぁと話していました。その後も地域で協力して後山ため池周辺の自然環境を守り続け、次世代の子供たちに残してやりたいと熱く語っていました。視察研修に参加したみなさんも熱心に石岡さんの話に耳を傾け、興味深く聞き入っていました。
 
イメージ 2「後山ため池」の環境保全について熱く語る石岡さん(写真左側手前)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
続いてみんなが向かったのは、弘前市山元地区の「だんぶり池」です。ここでは、ひろさき環境パートナーシップ21(以下、HEP21という)の村田孝嗣(たかつぐ)さんが、お話をしてくれました。
 
イメージ 3ひろさき環境パートナーシップ21の村田さん(写真左側)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この「だんぶり池」は、元々10枚の休耕田だったそうです。それを弘前市に働きかけて買い取ってもらい、HEP21で管理・運営しているとのことでした。もう活動を始めてから15年ほど経過しているそうですが、この「だんぶり池」が完成したのは平成16年だそうです。最初は、生えすぎた柳の木や雑草を抜いたり、大変だったようです。
その後、村田さんの案内で「だんぶり池」を散策しましたが、とてもきれいな水でびっくりしました。上流に全く人家等がないので、きれいな澄んだ水だと話してくれました。
散策途中、村田さんが次々と「だんぶり池」に棲んでいる生き物たちを紹介すると、子供たちは目を輝かせていました。メダカを見るのも今回が初めてだったようです。昔はどこにでもいたような気がしますが、最近はめっきり見なくなりましたよね(>_<)。また、初夏には、蛍の光で幻想的な風景が楽しめるそうですよ(^^)。ぜひ一度、見に来てほしいと言っていました。
 
イメージ 4生き物たちを見つけると子供たちの目は釘付(^^)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
散策が終わると、みんなから村田さんに次々と質問がありました。蛍はどうして光るの?鳥のオス・メスの見分け方は?雑木や雑草の処理はどうしているの?などなど・・・。
みなさん、なかなか勉強熱心でした(^^)v
 
最後に、視察研修に参加したみんなで記念撮影をおこないました。また、本日視察した「後山ため池」や「だんぶり池」についても、来年また違う時期に来てみたいとのことでした。今回の視察研修で学んだことは、諏訪沢地区で計画しているビオトープを造る際に大変参考になったことと思います。みんなで話し合いながら地域に親しまれる素敵なビオトープができるといいですね(^^)/
 
イメージ 5みんなで記念撮影!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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