「第3回あおもりの農と食を体感するバスツアー」(津軽編)前編

 「あおもり農村整備広報委員会」主催で『あおもりの農と食を体感するバスツアー』が開催されました。
 去年開催した第2回バスツアーが大好評だったため、今年からは「津軽編」と「南部編」の2回開催されることになり、今回はその「津軽編」です。
 天気も良く、230名の応募者の中から見事当選した40名の参加者と共にバスに乗り込み、「農業農村整備について」「環境公共」「農業農村の多面的機能」などについての説明を受けながらバスに揺られること約40分、最初の目的地である青森市浪岡の吉野田地区に到着しました。
 
 ここでは、ほ場整備事業と集落排水事業について学び、普段何気なく見ている田んぼが事業によって整備されたものであること、「何の建物だろう?」と思っていたものが集落排水の処理施設であることなど、みなさん初めて知ったようでした。
 
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【みなさん熱心に説明を聞いています】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 続いて訪れたのは、津軽平川土地改良区が管理している「板柳揚水機場」です。
ここでは田んぼに使う水が、ダム~頭首工~揚排水機場~用排水路を経て河川・海まで流れていくその大まかな流れと、「板柳揚水機場」について学びました。
 大きなポンプが、水路内に捨てられたゴミで壊れないように、除塵機でゴミを引き上げ、その処理に年間何百万円もかかっていること、それを農家が負担していることを知って驚き、農家が水を田んぼに引くまでの苦労を理解していたようです。
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【初めて見る大きなポンプに驚き】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ほ場整備事業・集落排水事業、かんがい排水(揚水機場)について学んだあとは、ちょっと一息ついて、伝統文化に触れるということで藤田民次郎のスライドを鑑賞しました。
 このスライドは、鬼沢の若者たちが津軽の農民を救った民次郎の偉業を後世に伝え残そうと、今から57年前に製作されたものです。ずっと上映されずに埋れたお宝となっていましたが、近年、鬼沢集落で行われている活力再生の活動の中で発掘され、上映されるようになりました。
 内容は、「民次郎が農民約2千人とともに弘前城に押し寄せ、凶作や重税などに苦しむ農民の窮状を津軽藩に直訴、米の配分や免税を実現しましたが、民次郎はその首謀者として、全責任を一人で背負い、22歳で処刑された。」というものです。
 今回は、スライドに合わせて弁士の語りと囃子(はやし)付きで行われ、信念を貫き、命を懸けた民次郎の苛烈な生きざまを心から語る、心揺さぶられるものでした。
 
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民次郎の功労に感銘を受けていました】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 スライド上映が終わった後は、午後の収穫体験に備え、青森県産の食材を使用した郷土料理がたくさん詰まったお弁当を、みんなで美味しくいただきました。
 食後のデザートに、鬼沢地区の方からもぎたての美味しいリンゴの差し入れもありました。ありがとうございました。(後編につづく)
 
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【県産食材使用の郷土料理が詰まったお弁当】