縫道石山は標高が626mで、さほど高い山ではありませんが、断崖絶壁の岩山で圧倒的な存在感で、そそり立っています。
県内で最も特徴的な形をした山のひとつにあげられます。
【どこから登るんだろう。ロッククライミング?】
登山口には熊除鈴の貸出箱が設置されており、思わず立ち止まることに・・・。
下北は、熊の多い地域なんだと再認識。
いよいよ、縫道石山アタック。登山道は、脇の木々にピンクのテープが結わえられているので、初心者でも安心。前半は、比較的、平坦な登山道。ヒバやブナに囲まれ、マイナスイオンをいっぱい浴びながらリフレッシュ気分。(^^)。しかし、徐々に本格的な登山道に・・・。(TT)。
後半は、岩が露出している登山道を、ヒバの幹に掴まりながら登り。そして、勾配はさらにきつく・・・。
頂上は、八畳敷ほどのテラスが張り出していて、思いのほか快適。でも、登山前に見たあの断崖絶壁を思い出すと、よろめき転げ落ちるのではないかと、足のすくむ思いが・・・。
眼下には縫道沢から福浦集落が・・・。
空を見上げると太陽の周囲に虹色の輪が浮かび上がる現象「日暈(ひがさ)」が見られました。
お日さまも、無事の登頂をお祝いしているかのようでした。
また、縫道石山には、特殊植物群落として国の天然記念物に指定されている「オオウラヒダイワタケ」が自生しています。
これは氷河時代の生き残りで、日本ではこの周辺だけで確認されている貴重なものだそうです。
【何気なく、岩に張り付いている天然記念物のオオウラヒダイワタケ】
その後、福浦集落の食堂に立ち寄り、「うに丼(下左写真)、歌舞伎丼(下右写真)」を食べました。その日の朝にとれたばかりの新鮮な魚介類を使用しており、驚きのボリュームと安さが魅力です。トローリ甘くて繊細な味わいのキタムラサキウニ。まさに今が旬。