生き物がすめる田んぼづくりの取組

ほ場整備事業を行っている福島徳下地区で、ナマズが棲める豊かな自然環境を子どもたちに残していこうと取り組んでいる「徳下集落農業活性化協議会」の活動をご紹介します。
 
イメージ 1
6月10日火曜日、朝方まで降っていた雨も上がり澄み渡った青空が広がってきた頃、藤崎町立常盤小学校の3学年の児童が元気にやって来ました。「おはようございま~す」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2当日は、協議会の皆さんに加え、地域の環境保全に関する調査業務を全国規模で行っている、株式会社サンワコン(福井県)の森田さんを招いて勉強会がスタートしました。   
まずは、山内会長の自己紹介から「今日から私のことを『ナマズの先生』と呼んでください。先生の顔がだんだんとナマズに見えてきませんか・・・。」
 
 
 
 
 
イメージ 3それでは、いよいよお楽しみのフィールドワークへ出かけましょうか。車に気を付けてしゅっぱ~つ♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 4徳下地区農村公園にちょっと寄り道。ナマズの会の方たちが、お楽しみを用意してくれていました。何を見ているか分かりますか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5じゃじゃ~ん、活性化協議会の皆さんがあらかじめ地区の水路で捕まえておいた大きなナマズが待っていました。子どもたちは初めて見る大きなナマズに大歓声。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ナマズをよ~く観察した後は、いつもナマズが遡上する排水路の落差解消工(左)と、ナマズが通るための道「魚道(右)」について教えてもらいました。
イメージ 6イメージ 12
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
魚道を上りきったら、道路の下のナマズが通るために作ったトンネルを通って池に入っていきます。この池はほ場整備事業で区画整理した後の小さな土地を利用したものです。
 
イメージ 7
子どもたちの後ろに少し見えているのがその池です。これから、活性化協議会と地域の人たちが協力して、いろいろな工夫を加えて、たくさんの生き物が暮らせる場所、「ビオトープ」を作っていく予定です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 8
さ~て、お勉強が終わったのでいよいよ生き物探しの始まりです。生き物を捕まえる道具とその使い方を聞いて、調査開始!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
排水路に入ったり、用水路に入ったりと、みんなそれぞれ自由に生き物探しです。生き物を見つけるたびに子どもたちの目が☆キラキラ☆してきます。
 
イメージ 9イメージ 10
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 11
 
生き物をたくさん探した後は、見つけた生き物の観察会です。
ドジョウ、カワニナコオイムシ、カエル、フナ・・・たくさんの生き物を見つけることができました。
 
 
 
 
 
 
 
 
普段何気なく見ていた田んぼに、いつもは本で見ている生き物がこんなにたくさん棲んでいることに驚いたと思います。
自分たちが暮らしている地域に生き物が棲める豊かな自然環境があること、その自然の中で私たちの命をつなぐ食べ物が作られていることを、ナマズを通して知ってもらうために徳下集落農業活性化協議会の皆さんが、地域の協力をいただきながら活動を続けていますので、これからも応援をお願いします。
 
最後にお願い『生き物探しをしたいときは、大人のひとと一緒に行ってくださいね!』