きれいな水の旅 蔦沼

 三本木原台地に注ぐ奥入瀬川の支流「蔦川」沿いにある「蔦沼」を訪れました。
 「蔦沼」は、作家大町桂月ゆかりの温泉「蔦温泉」を囲むように点在する湖沼群の一つです。
 散策は「蔦温泉」が起点となります。
イメージ 1
 
 湖沼群を散策するために整備された「沼めぐりの小路」を通って行きます。
イメージ 2
 
 散策してすぐに、苔むした通路と蔦沼から流れるきれいな水が流れる水路が目に飛び込んできます。
イメージ 6
 緑豊かな風景に癒されます。
 
 程なく湖沼群最大の沼「蔦沼」が見えてきます。
イメージ 7
 紅葉には少し早いですが、濃い緑色と鏡のような水面に映る青い空がとてもきれいです。
 毎年春と秋には、写真左奥の八甲田山をバックに沼の写真を撮影する多くの愛好家で賑わいます。
 沼は昔、淡水魚の養殖場として利用されていたため、今でもヒメマスやイワナなど多くの魚が生息しています。
イメージ 8
 
 蔦沼周辺には原生的なブナ林が広がり、自然の雄大さを感じさせる巨木もあります。
イメージ 9
イメージ 10
 
 せっかくなので、蔦沼を後にして散策道を進みます。
 
 途中、奥入瀬渓流のような小さな沢が現れます。
イメージ 11
 苔むした岩と小さな滝に涼しさを感じます。夏場には隠れた癒しスポットとなりそうです。
 
 湖沼群の中では比較的小さな「月沼」です。
イメージ 12
 ブナ林の中にひっそりと佇むこの沼は、風の影響を受けることもなく、水面に映る風景が美しく、透き通った水に目を奪われます。
 
 蔦沼の次に大きい「長沼」です。
イメージ 13
 季節によって水位が変動し、四季折々違った風景を見ることができます。
 沼の奥には南八甲田「赤倉岳」が聳えています。湖沼群は、この赤倉岳の爆発によって誕生した経緯があり、奇跡的な風景と言えると思います。
 
 野鳥観察や写真撮影で人気スポットとなっている「菅沼(すげぬま)」です。
イメージ 3
イメージ 4
 こちらも辺りをブナなどの巨木が囲んでいることから風の影響を受けにくく、水面に映る風景がとてもきれいです。
 一帯は野鳥の宝庫でもあり、鳥のさえずりを聞きながらのんびりと散策を楽しめます。
 沼から流れ出たきれいな水は、蔦川を通り、奥入瀬川を流れ下り、三本木原台地を潤します。
イメージ 5
 
 
<蔦沼位置図>
 
 
 
「環境公共学会ホームページ」は、こちら
十和田市の見所は、こちら