NPO法人つがる夢庭志仙会などで構成する、「岩木川環境公共ネットワーク協議会」は、11月23日、弘前市総合学習センターで、「第2回岩木川環境公共フォーラム」を開催しました。
このフォーラムは、津軽平野を流れる岩木川の環境を保全するための活動の一環として行われたもので、昨年に続き、今回が2回目となります。
フォーラムには県内各地から約250名の方が参加し、講演に耳を傾けました。
開会に先立ち、津波防災教育活動家の田畑ヨシさんが、「命てんでんこ」と題した津波の恐ろしさを伝える自作の紙芝居を披露しました。
フォーラム主催者の荒谷政志さんです。
ご多忙のところ、多くの来賓の方々が来て下さいました。
来賓の皆さんからは、環境公共の取組の必要性や、安全・安心な農産物を育むきれいな水の重要性などについてお話しがありました。
国土交通省青森河川国道事務所の盛谷明弘所長さんが、「岩木川の歴史と今後の河川管理について」と題して、津軽平野を流れる岩木川の重要性について、講演を行いました。
盛谷所長さんからは、現在の岩木川が形作られた歴史的経緯や環境保全の取組などが紹介されました。
弘前市の葛西憲之市長からは、「継続可能な農業が明日の津軽を拓く」と題した基調講演がありました。
葛西市長は、きれいな水が健全に循環することが必要と訴え、また、6次産業化推進のために実施している「市民市場」などの取組を紹介しました。
また、八戸短期大学客員教授の三村三千代さんからは、「津軽の風土が織りなす生活文化の歴史」と題した基調講演があり、津軽新田開発や岩木川の治水の歴史などが紹介され、来場者の興味を引きつけておりました。
閉会後には、オカリナグループらによる演奏が行われる中、来場者に郷土の食材を使った「青森ひばたんぽ鍋」と「すしこ漬け」が振る舞われました。
今回のフォーラムは、とても興味深い講演と味わい深い郷土料理に、来場された皆さんが大変満足された様子で、盛況のうちに終了しました。
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