五所川原市の田んぼで気になる「のぼり」を発見!
その名も「ヒトデパワー」。
田んぼでヒトデ?と思い、近づいて確認してみましたが、田んぼにヒトデがいるわけもなく、お米に変わった様子も見られません。
一体どういうことかと思い、調べてみました。
「ヒトデパワー」とは、北海道のある肥料メーカーが、ヒトデや樹皮などの原料を発酵させて作った有機質肥料のことで、豊富なミネラルにより、作物が丈夫に育つのだそうです。
こちらの田んぼは、「ヒトデパワー」を使ったお米作りの実証モデルとして展示されているものでした。
漁師のみなさんからは、貝類などの水産資源に被害を及ぼし、また、網に引っかかった場合には処理に困る厄介者として敬遠されているヒトデですが、こちらの肥料は、ヒトデを“資源”として有効活用するリサイクル型循環社会のモデルともいうべき取組事例です。
また、ヒトデには、サポニンという野生の鳥獣が嫌う成分が含まれていて、畑の周辺に粒状に加工されたヒトデを散布することにより、作物への鳥獣被害を防止する取組事例もあるようです。
ヒトデの思わぬ活躍の場を知る機会となりました。
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